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2010年11月10日 (水)

sengoku38

検察や警察の取調べを可視化するために、
ビデオ撮影で取調べの実態を記録しようという議論がある。
もっともなことだ。これを国民世論が反対するはずがない。

だが、そうやって記録した映像を、
突然国家機密扱いにして、
非公開にすることが可能だとしたらどうだろう?
それが明らかに犯罪の証拠を示す物だったとしても、
権力者にとって都合が悪ければ、隠すことが許される。
そういうことが現実にありえるとすれば、
映像記録の議論の意義はあるのだろうか?

海上保安庁の現場でのビデオ撮影は、
国民に真実を知らせるために始められたビデオ撮影だ。
過去の不審船事件などの映像がTVで放送されたのは、
時の政府の政治利用のために行なわれたわけではない。

本来、国民に広く公開されるべきだった映像を、
現政権は「わけのわからない理由」で圧力をかけて非公開にした。
犯罪行為を記録した映像を非公開にした上で、
国民が真実を理解できない状況のままで、犯罪者を釈放した。
これは、くつがえせない事実だ。

「国家機密だ」「守秘義務だ」などと、
後から設定を変更してでも隠したかった情報は、
ただの犯罪の証拠でしかなかった。

映像公開は、日本側によって、もっとも先に行われるべきだった。
それによって、犯人拘留の正当性を内外に訴えるべきだった。
そうすれば、フジタ社員の不当逮捕やレアアース禁輸の不当性も内外にどうどうと訴えられたのだ。
この映像を最初に公開するだけで、すべてが現状より上手くいったはずだ。

映像を流出させたsengoku38氏は罪に問われるだろう。
現政権にとって不都合な真実を公表した罰を受けることになる。
そして、別の犯罪者(中国漁船船長)の罪を問われることは二度と無い。
国民が真実を知ってしまったあとでも。

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