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2010年6月 5日 (土)

自主防衛ってホントにできるの?

日本の自主防衛を本気で考えるなら、海空の大幅な防衛力増強が必須となる。
四方を海に囲まれた日本の水域面積は領海とEEZを合わせて約447万km²にも及ぶ。
実に世界第6位の広さである。植民地や飛び地を持たない国としては、異例の広さである。

必要になるのは、護衛艦や揚陸艦などの海上艦艇、潜水艦、戦闘機や警戒機などの航空機。
海自の対潜哨戒機を除くと、どれも足りていない。
すべてが、開発から配備に至るまで、最短でも10年はかかる。
数量的にも、戦略的にも十分な配備完了まで、最短で20年必要といったところだろうか。

つまり、実現には最低でも20年以上自主防衛論を推し進めるだけの、強いリーダーシップを持った政権が必要となる。
彼らが長期間指導力を発揮できなければ実現は難しいだろう。
これは、1年毎にリーダーが変わる日本で非常にハードルが高い。
自主防衛や軍拡を匂わせただけで、マスコミに叩かれる。
「武器を作る金で老人福祉を!」と耳障りの良い論調に流された世論に政権から引きずり下ろされるだろう。
国を失えば、福祉どころの問題ではないのにね。
安定した経済成長も後押しとして必要になるかもしれない。

周辺国と領土問題を抱えたままで自主防衛を進めるのも問題が多い。
このまま軍事力を増強すれば、周辺国が日本に対抗するために、軍事的協力関係を築いてしまう可能性もある。
その場合、日本が自主防衛論を言い出した途端に圧倒的に不利な立場に追いやられてしまうかもしれない。
個人的には、「北方領土の返還を3島返還あたりで妥協してでも、紛争の種を解消しておく」くらいの柔軟性が必要になると思う。
「竹島の2つの岩を1つずつ分けあおうぜ」とか書いたら叩かれそうだよねw
それでも、まずは国境を明確に確定させて、軍事的行動の正当性を国際的にも認めてもらわなければならない。
今のままでは、「領土問題は二国間で解決してください」と言われるだけで、
もしも周辺国が結託すれば勝ち目が危うくなってしまう。

自主防衛の準備に長い期間が必要になり、領土問題で外交的に追いつめられる。
そういう過渡期に必要になるのは、新しいカタチの日米安保だ。
自主防衛の議論になると、「すぐに在日米軍に出て行ってもらえ」的な論調になりやすいが、
20年以上かかる配備期間中にも対応できる体制が必要なのは言うまでもない。
どうせなら、自主防衛の配備完了後でも運用できる、新しい日米安保を模索したい。

あくまで個人的な意見だが、日本が周辺国とことごとく領土問題を抱えているのはアメリカの策略だと思っている。
アメリカが日本占領時に日本の領土を確定させて国連に認めさせれば、こんな状況にはならなかったはずだ。
日本が米軍に頼らなければならない状況を長く続けるために、わざと領土問題を残したのだろう。
それだけ、日本に基地を置くことが地勢的に必要だったのだ。まぁ過去形になりつつあるけどね。

このまま、日本で自主防衛の議論が進まなくても、アメリカが日本から手を引く可能性は十分考えられる。
日本のために軍事的負担を負ったり、世界中に展開した米軍基地を維持する経済力をアメリカが失ってしまう未来が来ることも、十分ありえるからだ。
50年先、100年先も日本国内に米軍基地があって、日本を守ってくれていると考えるのは甘すぎる。
「日本国内で自主防衛や領土問題の議論も進まないまま、いきなり米軍が撤退したらどうしよう?」
と、ならないように、日本は率先して議論を深め、アメリカに理解を得た上で、協力を得ながら自主防衛をすすめる必要があるのだ。
そのために場合によっては、米軍が負っている負担の一部を、新生日本軍が負う必要もあるだろうと思っている。
中東などの紛争解決に日本が協力すれば、アメリカは喜んで日本の自主防衛に協力してくれるかもしれない。
朝鮮半島や台中関係の安全保障にも介入する必要があるだろう。相手国が望む望まないに関わらずね。

自主防衛を進めるには、まず世論に広く議論を深め、しっかりと自主防衛論を根付かせなければならない。
それには、政治家だけでなく、国民にも非常に大きな忍耐力と強い意思が必要だ。
既存のマスコミにはまず不可能だろう。ブロガーなどが大きな役割を持ってくるかもしれない。

日本が、独自の他国が真似できない海底地下資源の採掘技術を発達させる。それが領土問題の解決に至る近道だと思う。
日本の海底地下資源採掘の研究は世界でトップクラスである。
メキシコ湾の原油流出でわかるように、海底深くの地下資源の採掘は技術的に非常に難しい。
ロシアや中国であれば、「日本の協力がないと安全に採掘が難しい」と判断すれば領土問題の解決に大きな一歩が踏み出せると思う。
事業仕分けで、海底地下資源の開発費まで削減してしまう先見性のない民主党には、何一つ期待できないのだが・・・。


とりあえず、菅直人新総理に就任のお祝いを、
乾杯だとカンパイ(完敗)になりますから、カンショウ(完勝)と言いますね。では、カンパ〜イ!

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コメント

領土問題はきっと、小さな島だし、日本も消滅してもおかしくなく、国民も食べていくためにそれどころではなかったからでしょう。
海底資源の発見や経済水域の確立により、これらの問題がクローズアップされたのでしょう。
日本からすれば、日本のもので当たり前なのに、なぜか隣国が自国のものだとのたまわっているというのが当時の日本人の感覚では・・・と勝手に思いをはせますが。

>>kimuchi333さん

コメントありがとうございます。
米国に占領されていた当時は、日本は領土について何も言えない状況だったと思います。
米軍基地がなければ、沖縄も北方領土と同じように他国の領土になっていたかもしれません。

更新さぼっててすみません。

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